「辰徳殿の10人」は実を結ぶのか――。5年ぶりのBクラスからリーグ優勝、11年ぶりとなる日本一奪還を目指す原巨人の〝異例プラン〟が4日までに判明した。球団が選択肢の一つとして見据えていたFA戦士の獲得を事実上封印し、支配下で活躍できる助っ人として新たに9人の獲得を模索しているという。まさかまさかの2桁助っ人体制は果たしてどうなるのか。
今季9人在籍した巨人の助っ人の中で2日に公示された契約保留選手名簿に残ったのは、アダム・ウォーカー外野手(31)ただ1人。5勝の左腕C・C・メルセデス投手(28)、24本塁打のグレゴリー・ポランコ外野手(31)ら8選手が自由契約となった。
どんなにG党に愛されても〝助っ人〟という一面はぬぐえない。日本球界最速の166キロを計測したビエイラだけでなく、4日にはメルセデスも「サヨナラ、ジャイアンツファン。皆さんは永遠に自分の心の中にいます」と自身のSNSを通じて感謝をつづった。
臨戦態勢を整えたFA市場への参戦は結果的に見送り。そうした経緯も踏まえて球団関係者は「補強の選択肢は残り少なくなってきた。ここにきて球団は開幕を外国人10人体制で迎える方向に動いているそうです」と声を潜めた。
コロナ禍を受けNPBは「感染拡大防止特例2020」を新設。ベンチ入り26人、外国人の出場選手登録枠は最大5人(出場は最大4人)に拡大したが、これは来季も継続される。それでも助っ人10人を抱えることになれば極めて異例だ。
実際にコロナ禍でも巨人の開幕時の支配下外国人は21年が9選手、22年が8選手となっていた。助っ人10人スタートとなればラミレス、グライシンガーらがいた11年以来、12年ぶりとなる。
そこまで「助っ人偏重」にならざるを得ないのは現有戦力への〝不安〟がぬぐえないため。投手では大勢、山崎伊、赤星ら若手が台頭したものの、カベにぶつかる可能性もゼロではない。
さらにドラ1・浅野(高松商)らドラフト組が実力を発揮するまでは当然、時間が必要。大塚球団副代表編成本部長は「(若手に)つなぐ期間は2~3年必要。ある程度、外国人でつながないと。来年は勝たないといけない。勝ちに行く補強をしないといけない」と話していた。
気になるのは9人の顔ぶれだ。球団はベネズエラ出身のヨハンダー・メンデス投手(27)、ブルージェイズからFAとなったフォスター・グリフィン投手(27)の左腕2人らを獲得に向け調査しており、今後も続々と名前が挙がってきそうだ。
いずれにせよ来季は例年以上に新助っ人の成績がチームの浮沈を左右することになる。果たして巨人の策は吉と出るのか…。












