偉大な左腕に一歩ずつでも近づいていくことが目標だ。移籍2年目のシーズンに臨むソフトバンクの又吉克樹投手(32)が〝鉄腕の教え〟を胸にフル回転することを誓っている。
中日からFA移籍した今季は31試合に登板して防御率2・10。開幕から勝ちパターンで好投を続けながらも、7月8日の日本ハム戦(ペイペイ)で右足甲を骨折して離脱した。8年間で400試合に登板したタフネス右腕にとって悔しいシーズンだった。
来季へは今オフに万全の準備を整えて向かう。その上で目指す一つの節目が残り69試合で到達する通算500試合だ。リリーフ投手として成長していく上で、多くのことを学ばせてもらったのが日本記録の通算1002試合に登板した元中日の鉄腕・岩瀬仁紀氏(48)。
「公私ともにお世話になったので。ずっと近くで見ていてこうなりたいなと思っていた。あの人の1000試合登板があるなら(まずは)半分くらいは目指していきたい。何とか一つでも追いついていけるようにしたい」
今もサイン色紙には「心」と書く。これも岩瀬氏から「お前は心がすぐぶれる。心を乱すな。いいことを取り入れるのは悪いことではないけど、ぶれさせないところは決めておかないと」とアドバイスされてのもの。15年連続50試合登板を果たした鉄腕はルーティンが一貫していた。
「練習前のやる項目が変わらない。聞いたら10年以上、同じことをやっていると言っていた。僕の野球人生において大きな言葉です」
今季、故障した際にも、岩瀬氏は自身の経験を踏まえて「軸足だから、へたに早く戻ろうとしてあせると後々におかしくなる。まずは抑えて、そこからいけるならいけばいい」と電話でアドバイスしてくれたという。不完全燃焼に終わった分も来季はチームのV奪回へ投げまくるつもりだ。











