日本勢が順調な滑り出しを見せた。フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦フィンランド大会初日(25日、エスポー)、女子ショートプログラム(SP)が行われ、三原舞依(23=シスメックス)は73・58点で2位、河辺愛菜(18=中京大中京高)は67・03点で3位、紀平梨花(20=トヨタ自動車)は64・07点で6位だった。

 GPシリーズ第4戦英国大会覇者の三原は、冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転フリップを決めると、後半の3回転ルッツ―トーループの連続ジャンプも着氷。「すごく感情をこめた。特に最後のステップは練習したことを全部出せた。あとは英国大会の課題に挙げていたルッツ―トーループの後半の1・1倍のところもよかった」と笑みを浮かべた。

 今大会で4位以内に入れば、GPファイナル(12月8日開幕、イタリア・トリノ)への出場が確定する。26日のフリーに向けて「自分は行きたいという思いが強い。アスリートとしてももっと強くなっていかないといけないと思うので、ファイナルという言葉を心に持って、その上で自分の演技をできるように心がけたい」と決意を述べた。

 河辺はダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転ルッツ―トウループの連続ジャンプ、3回転フリップを着氷。「ルッツ―トーループが自分の中で一番いいものが出せた。とにかく自信を持つことが演技にも表れると思うし、練習でもすごく安定していたので、その自信とあとは曲を表現するという気持ちで最後まで滑った」と安堵の表情を浮かべた。