阪神・近本光司外野手(28)が24日に発表された「2022年度 ベストナイン賞」セ・外野手部門で2年連続となる2度目の選出。入団から4年連続でハイレベルな成績を残し続けている虎の背番号5は、今や押しも押されもせぬチームの顔にまで成長した。「一流」から「超一流」の選手へさらにステップアップするために近本に今、求められているものとは――。
リーグを代表する外野手の一角として、同賞を受賞した近本は「選んでいただいてすごく光栄」としながらも、「チームとしては非常に悔しさの残るシーズンだったので、来年こそは優勝を目指して、ファンの皆さまに喜んでいただけるようなシーズンにできるよう、精いっぱい頑張ります」とコメント。第1次岡田政権時の2005年以来、18年間も遠ざかる悲願の〝アレ〟奪回へ向け、強い決意をにじませた。
今季はチーム事情もあり1、2、3番とさまざまな打順を任されながら2割9分3厘と好打率をマーク。5月28日のロッテ戦(ZOZO)から7月6日の広島戦(甲子園)まではプロ野球歴代5位タイとなる30試合連続安打。自身3度目となる盗塁王(30盗塁)のタイトルも獲得するなど、随所に存在感を示した。岡田新監督も「近本に関しては何も心配していない」と全幅の信頼を強調した上で、来季は不動の「1番・中堅」として固定起用する考えを既に明言している。
だが、そんな近本にも一つ〝泣きどころ〟がある。本塁打を始めとした長打が今季は著しく減少してしまった点だ。身長171センチの小柄な体格ながら、入団1年目から9本塁打(長打率3割7分5厘)、9本塁打(同4割1分6厘)、10本塁打(同4割4分1厘)と順調にアーチを積み重ねていたが、プロ4年目の今季にマークしたアーチ数はわずかに3。長打率も3割5分2厘と自己ワーストの数字を残してしまった。チーム内からは「近本には最低でも2桁は本塁打を打ってほしい。彼本来の長打力を来季取り戻してくれたらウチの打線にも厚みがでるはず」と近本の長打力復活に期待を寄せる声が数多く出ている。
球団史上唯一の日本一に輝いた1985年には、チーム不動の1番打者・真弓明信が打率3割2分2厘、34本塁打、84打点。リードオフマンとしては驚異的な長打力を発揮しバース、掛布、岡田と強打者が居並ぶ「ダイナマイト打線」をけん引した。真弓と近本とでは選手としてのタイプが大きく異なるとはいえ、やはり1番に長打を期待できる打者がいれば相手バッテリーに与えるプレッシャーも大きく変わってくる。
近本が走って打って、一発も放り込む切り込み隊長に成長すれば「アレ」も現実味を帯びてくる。












