鷹の鬼軍曹が喝! ソフトバンクの宮崎秋季キャンプ打ち上げとなった18日に、今宮健太内野手(31)が若手に苦言を呈した。報道陣を前に「ここで言おうか悩みましたけど、あいさつだったり、まだまだ全然できていない。選手会長として、若い選手に発信していかないといけない」と真剣な表情で訴えた。

 免除対象だったが、志願で参加した秋季キャンプ。若手に交じって汗を流す中で見えたもの、感じたものがあった。

「(自分以外に)主力がたくさん来ると、たぶんそうじゃない姿になっているんだろう…というのは、おかしな話なんで」

 メンバーや場の違いで緩む集団に違和感を覚えた。「オンとオフの切り替えは大事。選手同士、あいさつは(それぞれの関係性で)いろいろあると思うけど、その他であったらできないというのは、どうかなと思う。忘れてしまうことはあるかもしれないけど、また意識して伝えていきたい」

 強い組織でもまれてきたからこそ〝あいさつ一つ〟がどれほど大事かを知っている。「やっぱり人として。僕らはいろんな方に支えられて野球ができている。感謝の気持ちを忘れてはいけない。そこ(意識)がちょっと薄い」。長く野球界に身を置いてきたスタッフや球団関係者は、選手の言動をよく見ている。姿勢や言葉遣いで選手を支える人たちのやる気、仕事の質が上がれば、最終的にグラウンドの結果にはね返ってくる。耳の痛い話かもしれないが、時代背景や世代関係なく、常勝の原点を忘れないための喝だった。

 王球団会長はよく「われわれはホークスファミリーなんだ」という言葉を使う。その意味をかみ締めてきた今宮だからこそ、希薄となった意識を呼び覚ます使命感に駆られたのかもしれない。13年目の今季は打率2割9分6厘、7本塁打、47打点と打撃でも存在感を発揮。プレーで引っ張ってきた男の言葉は、余計に響くはずだ。