ストーブリーグが過熱する中、昨季限りで現役を退いたソフトバンク・長谷川勇也一軍打撃コーチ(37)に、注目が集まっている。
現在、球団は海外FA権を行使した日本ハム・近藤健介外野手(29)の獲得に乗り出している。NPB屈指の巧打者だけに、宣言残留の可能性が残されている日本ハム、オリックス、西武、ロッテとの争奪戦に発展。ホークスはすでに交渉の席につき、大型契約を提示済みだ。
近藤獲得を表明する際、三笠GMはこう明かしていた。「ホークスのOBで言えば、長谷川一軍打撃コーチと共通した部分がある。後輩のみならず年上の選手を含めて参考になるところが大いにある」。
さらに、自軍のセールスポイントについても「長谷川コーチのような、選手を経験して匠の技術を持ったコーチもいる。王会長を含め、レジェンドがアドバイスしてくれる環境がある」と強調した。フロントトップが〝世界の王〟とともに「レジェンド」と称し、2度も存在を誇張したのが長谷川コーチだった。
近藤へのラブコールには明確なメッセージがあったはずだ。実は近藤は〝長谷川信奉者〟として知られており「選手時代から試合前の『長谷川詣で』はよく目にしてきた光景。心酔しているレベル」とある選手は証言する。
現役時代に「打撃職人」「求道者」の異名を取った長谷川コーチは、今も眼光鋭く、野球への情熱をたぎらせている。人格者で、卓越した打撃技術を誇り、指導力よし。とりわけ感覚的部分を言語化する能力にたけており、選手からの評判がすこぶるいい。
ホークスは過去のFA戦線において、豊富な資金力で条件面では他球団を圧倒しても、地縁、人の縁で分の悪い戦いを強いられてきた。そんな負の歴史がある中で「長谷川ブランド」は付加価値となり得るか――。












