オリックスは西武から国内FA権を行使していた森友哉捕手(27)と契約したことを16日に発表した。主砲の吉田正尚がポスティングシステムによるメジャー移籍を訴えており、森獲得は絶対条件だっただけに一安心。11日の交渉解禁後に森にアタックし、出来高込みで4年総額16億円の大型契約を提示したと見られる。

 森は2019年に吉田正との競争を制して首位打者を獲得し、パ・リーグMVPに選出。今季は右手のケガの影響で102試合で打率2割5分1厘、8本塁打、38打点に終わったが「打てる捕手」として球界屈指の打撃センスを誇る。主砲流出危機の中での大物獲得にフロント関係者は「ひとまずはよかった。DHも捕手もいけるし、正尚がいなくなっても大きな戦力ダウンにならない。地元出身だし、チームにもすぐになじめるはず。若いし、あのレベルになれば今年のケガも心配ない」と胸をなで下ろす。

 しかし、一方で「まだまだこれで終わったらダメ」との声も聞かれる。「捕手とDHができる選手と言う意味ではズバ抜けてすごいが、吉田は外野とDHの選手。ポジションで相対的に比較したら穴埋めというまではいかない。まだ半分。そこに外野の近藤が来たらコンプリートになる」(チーム関係者)。球団は日本ハムからFAの近藤健介外野手(29)の獲得にも乗り出しており、ダブル取りしてこそ吉田正の穴を補えるというわけ。3連覇に向け、何としても貪欲に補強したいところだ。