3代続けて流出してしまうのか。国内FA権を行使した森友哉捕手(27)が移籍すれば、西武の主戦捕手にありがたくないジンクスができてしまいそうだ。

 侍ジャパン強化試合を終え、いよいよFA交渉へと向かう森。現状で公に獲得意思を見せているのはオリックスのみで、西武残留か、オリックス移籍かを基本線に〝打てる捕手〟のFA交渉が静かに動き出そうとしている。

 福良GMが「興味を持って調査しています」というオリックスにとっては主砲・吉田正のポスティング移籍案件も絡み、V3へ打線強化が至上命題となっている。

 西武としては「4年16億円」ともいわれるオリックスの基本条件にどこまで近づけるかが、森慰留の目安となりそう。

 しかし、今季は自らの不注意による故障離脱もあり打率2割5分1厘、8本塁打、38打点と大きく期待を裏切った野手のチーム年俸トップ(推定2億1000万円)の森は、本来ならマイナス査定のシーズン。FAという特殊事情でどこまで9年間の功績が上積みされるかだが「残ってくれたらうれしいですけど、状況的には難しいのでは」という悲観論が現場を覆っている。

 今回、森が移籍となれば西武の主戦捕手は3代続けてFA流出することになる。チームのレジェンドである中村、栗山と同期入団(2001年)の細川亨が10年オフにソフトバンクへ移籍した後、06年入団の炭谷銀仁朗(現楽天)は18年オフに巨人へ移籍。その炭谷に代わって主戦に座った森まで、炭谷の移籍からわずか4年で流出してしまっては、西武はこの12年で3人のドラフト1位正捕手をFAで失ってしまうことになる。

 今秋ドラフトでも2捕手を補充した仕入れ部隊のスカウト陣が「新陳代謝が早すぎて育成が追いつかない」と悲鳴をあげる中、やはり森は新天地へと向かってしまうのだろうか。