森友哉捕手(27)のオリックス移籍が決まった16日、西武は日本ハムからFA宣言をした近藤健介外野手(29)と都内で入団交渉を行った模様だ。

 交渉には近藤と親交の深い松井稼頭央監督(47)も出席し、熱烈なラブコールを送ったと見られる。

 今季、外野のレギュラーを固定できず、ドラフトを含めた外野手強化が補強テーマとなっている西武は、森の慰留とは切り離して近藤獲得に本腰を入れてきた。

 渡辺久信GM(57)は近藤が権利を行使した9日に「成績もそうですし、人間性も加味した中でウチが欲しい選手。いてくれたら頼りになる。どうしても欲しい選手」と獲得を熱望。19年のソフトバンク・福田秀平外野手(33=現ロッテ)争奪戦以来となるFA参戦を表明していた。

 14日のオーナー訪問では就任のあいさつを行った松井監督とともに、約50分間、後藤高志オーナー(73)に戦力補強面でのバックアップを懇願。後藤オーナーに「近藤選手には全力を挙げて来てもらうように、(フロントには)しっかりやってもらいたい。西武グループのトップ、ライオンズのオーナーとして全面的にバックアップする」と全面協力を取り付けた。

 森との交渉の中で残留の手応えが薄いことは、交渉を担当する渡辺GMも感じていたことだろう。その分の資金を絶対に負けられない近藤獲得に上積みした可能性もあり、西武が提示したとされる条件は「関東で長くプレーしたい」という近藤の希望に沿って、5年総額20億円~6年総額24億円の長期大型契約とみられる。

 そして、交渉の切り札役となった松井監督は、今回の交渉を前に「今年もよく(グラウンドで)しゃべりました。本当に(野球に対する)取り組みだったり、姿勢だったり、常に向上心を持ってやっていく姿を話していても感じますし、本当にすごいと思う。そういう考えがあるんだというのは僕らも勉強になることがいっぱいある」とシーズン中の会話を振り返りながら「しっかりその時が来たら思いを伝えます」と獲得への強い意志を語っていた。