葉梨康弘法務相が〝死刑のはんこ〟発言で11日に辞任したことを受け、岸田文雄首相(65)の今後の政権運営に不安の声が出ている。
首相はこの日、葉梨氏からの辞表提出を受けた後、官邸内で開いたぶら下がり会見で「辞任という状況になったことを大変遺憾に思っています。私自身、任命責任を重く受け止めています」と語った。
葉梨氏の後任には斎藤健元農水相が就任。しかし、法相の辞任劇の影響で〝外交の岸田〟を内外に猛アピールするはずだった東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合の出席は、12日未明に遅れることになった。
「この日の国会は、葉梨氏が大臣を辞めない発言から始まり、電撃辞任で幕を閉じましたが、野党側の猛批判が噴出した。これは岸田首相の葉梨氏に『説明責任を果たすべきだ』との指示の失敗が招いたのです」(永田町関係者)
今回の葉梨氏の辞任は、事実上の更迭と見られている。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点で批判を受け、経済再生担当相を辞任した山際大志郎氏に続く〝辞任劇ドミノ〟に、自民党内からも不安の声が上がり始めている。
「岸田総裁は人事に大失敗した。改造内閣でどこまで身体検査を行ってきたのか、疑問が生じています。外遊して帰国したら『総理を辞める』というのは、党内に大混乱が起きるので、投げ出さないでもらいたい」(自民党議員)
党内の求心力が低下し始めている岸田首相。上昇ムードに持ち直す次の一手も見当たらないことから、難しいかじ取りになりそうだ。












