あと一歩のところで中嶋マジックが崩された。23日のヤクルトとの日本シリーズ第2戦(神宮)は先発の山崎福が4回を4安打無失点に抑え、打っては3回に一死三塁から右前に先制の適時打を放つなど、投打にわたる活躍を見せた。しかし、勝利目前の9回に5番手の阿部が無死一、二塁から代打・内山壮にまさかの同点3ランを浴びて振り出しに戻り、そのまま延長12回、3―3の痛恨ドロー。5時間を超す死闘に中嶋監督は「これがシリーズなのかな…」とこぼした。
明大出身の山崎福にとって神宮は東京六大学時代の慣れ親しんだ球場。打撃が得意な投手としても知られ、2年連続で交流戦で安打を放っている。球団関係者は「DHが使えるようなもんだ」と見ており、期待通りの働きだった。阿部も今季44試合に投げて22ホールド、防御率0・61と連覇の立役者の1人。采配は的中するはずだったが…。
初戦で絶対エースの山本が沈み、2戦目も勝ち切れなかったオリックス。しかし、若い選手を中心に2年連続で最後まで混戦を戦い、絶体絶命のピンチを何度もはね返してきた。チーム関係者も「もっと苦しい局面はこれまで何度もあった。それでも重圧を感じることなく、切り替えることで勢いをつけた。日本シリーズでも今まで通り。選手は普通の試合と同じ感覚でやるはずだ」と見ている。
「福也(山崎)はよく投げて打ったと思う。阿部は打たれましたけど、打たれたよりも次、やり返すことを期待してます。切り替えが大事。このままでは終われない」と中嶋監督。25日から本拠地で逆襲開始だ。












