パ・リーグのクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージは9日、福岡・ペイペイドームで第2戦が行われ、ソフトバンクが8―2で西武に快勝し、2連勝でファイナルステージ進出を決めた。柳田悠岐外野手(34)が3回に2戦連発となる先制のバースデー満塁弾を放つなど計11安打で圧倒。投げては先発の東浜巨投手(32)が5回1失点と試合をつくり、救援陣も奮投した。ホークスOBで本紙評論家の加藤伸一氏は、2番手で1回1/3を無失点に抑えた左腕・大関友久投手(24)を12日から京セラドーム大阪で始まるオリックスとのファイナルステージ(6試合制)のキーマンに挙げた。

【インハイアウトロー 加藤伸一】3回に4番の柳田が先制の満塁アーチを放ち、先発の東浜は5回1失点と好投。9番の甲斐に2本の適時打が飛び出すなど打線が計11安打とつながり、6回以降の継投も危なげなかった。ストレスのかからない先行逃げ切りでの2連勝。リーグ優勝したオリックスとのCSファイナルステージに向け、これ以上ない勝ち方だった。

 特に大きな収穫となったのは、5―1の6回から2番手で登板した大関の好投だ。3番の森から始まるクリーンアップとの対決だったが、臆することなく150キロ前後の直球を主体に森を二ゴロ、山川を中飛、オグレディを三邪飛とねじ伏せた。回またぎとなった7回先頭の栗山に対しても直球勝負で挑み、わずか2球で中飛に料理。トルネード投法っぽいひねりを加えていたフォームから繰り出される直球は力強く、安心して見ていられた。

 主に先発で今季7勝とブレークし、監督推薦で初めて球宴出場も果たしただけのことはある。まだ8月2日に受けた左精巣の腫瘍摘出手術から日が浅く、体力的な問題から先発復帰は難しいかもしれないが、12日から始まるファイナルステージでは頼もしい存在となるはずだ。

 ソフトバンクはレギュラーシーズンでオリックスの主砲・吉田正尚に対戦打率3割2分1厘、5本塁打、15打点と痛い目に遭ってきた。大関にポストシーズンでも使えるめどがたったことで、実質的に嘉弥真だけだった左の中継ぎにも厚みが出る。

 引き分け以上で優勝が決まる1日の西武戦で山川にサヨナラ2ランを浴びて涙を流した藤井も、本来の8回を託されて1イニングを無失点に抑えた。ショックも吹っ切れている様子だし、この先の戦いではレギュラーシーズン同様の働きをしてくれるはずだ。

(本紙評論家)