ソフトバンクが16日の楽天戦(楽天生命)に6―2で快勝。ここに来ての6連勝で大混戦から抜け出し、マジックを9とした。3ゲーム差をつけて2位・オリックスとの敵地3連戦を迎えることになった。
それでも最後まで激闘となりそうだ。そんな中で最終盤の〝救世主候補〟として調整を進めているのが、今季球宴にも初出場した大関友久投手(24)。8月2日に左精巣がんの疑いで左睾丸の高位精巣摘除術を受けた。幸いにも摘出された腫瘍以外にがん細胞は入っていなかったが、今季の復帰は不可能かと思われていた。
それでも術後39日となる今月10日の三軍戦で復帰すると、ここまで二軍戦2試合に登板して2イニングを無安打無失点に抑えている。13日の広島戦ではチームのスピードガンで149キロをマークした。藤本監督も疲弊している救援陣を救う存在として昇格させる可能性もあることを示唆した。
驚くべき速さで実戦復帰を実現させた陰には、大関が〝不屈の闘志〟で立てた復帰計画がある。普通に考えれば今季絶望の事態。ただ、左腕は現実を見据えた上で心を折ることなく、1週間の入院期間中に複数のプランを立てていたという。
「考える時間がたくさんあったので、ここまでにできたらこうしようとか、いろんなプランを立てていた。今年はあきらめて来年というプランもあったけど、動きしだいで今年に間に合わせて、というのも頭に入れていた。自宅療養中にできることは何があるのかについてもプランを立てていました」
入院中も欠かさずチームの試合を観戦。退院後は考えていた通りに器具を購入して自宅でできる限りのトレーニングを行った。その成果もあって筋量が大きく落ちることはなかった。「リハビリに入った段階から、いいスタートが切れた」。その後も準備が生きた。
小久保二軍監督は「全然、急がしてしてはないんですけど、本人があの性格ですから。体調も良さそうで、ボールを見る限りは戻っている」と頼もしそうにコメント。あくまでも「無理をさせない」が大前提ながら、育成選手上がりの左腕が復活への歩みを進めている。












