ヤクルト・内川聖一内野手(40)が28日に神宮球場で引退会見を行った。通算2185安打を誇る天才バットマンは22年間の現役生活にピリオドを打つ決意を固め、今後については「自分の中でやれることの中から、選択するような形になると思う」。あくまでもNPB選手としての引退であることを強調し、独立リーグや海外等でプレーする可能性を問われると前向きな姿勢ものぞかせた。

 横浜(現DeNA)、ソフトバンク、そしてヤクルトを渡り歩き、輝かしい実績を残した内川の引退を惜しむ声はヤクルト内部にも多い。球団周辺の関係者も「本当にもったいない」と嘆くとともに〝閣外アドバイザー〟としてのチーム残留プランを提案している。 

 ソフトバンクではチームの中心として黄金時代を築き上げ、史上2人目となる両リーグでの首位打者も獲得。WBC日本代表にも3度選ばれるなど、さまざまな修羅場を持ち前のメンタルの強さで乗り越えてつかみ取った数々の栄光は「唯一無二」と評していい。

「その経験値をぜひ今後のスワローズに生かしてほしい。『機会があれば、内川さんのアドバイスをぜひ参考にしたい』と言っている若い選手は数多くいる。例えば、その足掛かりとして今からLINEやメールなどで、24時間いつでも質問できるような『内川の相談部屋』を設けておくのも一つの手段ではないか。今後、チームの面々はCSを含めたポストシーズンを戦う。村上も今、記録更新の壁にぶち当たっているのだから内川に何かメンタル的な助言をもらえば突破口につながるかもしれない」(前出の関係者)

 この日の阪神戦(神宮)で村上は3打数無安打1四球。待望の日本選手シーズン最多の56号本塁打はまたもお預けとなった。今季自身最長となる11試合48打席ノーアーチの窮状を打破するためには、確かに「内川の助言」が良薬となるかもしれない。