広島と同率4位の阪神は、0・5差で3位・巨人を追う状況。阪神と広島は残り3試合で、巨人は残り2試合としており、GTC三つどもえによるCS切符争奪戦は、シーズン最終戦の10月2日までもつれ込みそうだ。

 矢野監督が「あと何試合あるとか関係なく、高校野球のトーナメントのようなつもりで、一戦一戦戦うしかできないと思う。そういう気持ちで戦っていければ、自分たちでつかみとれるものがあるんじゃないかなと信じている」と目に力を込めて語れば、井上ヘッドも「面白くなってきた」とナインを鼓舞する。泣いても笑っても矢野阪神は今年が最後。逆転でのCS出場→下剋上日本一のフィナーレで指揮官の花道を飾りたいところだ。

 阪神の残り3試合はすべてヤクルトとの対戦。すでに優勝決定後ということもあり〝戦力温存〟モードに入ってくれればありがたいが、そうは楽観視できない。ヤクルトの主砲・村上は13日の巨人戦(神宮)で55号アーチを放って以降、9戦連続ノーアーチと沈黙しているだけに、チーム内からは「そろそろ〝村神爆弾〟が大爆発するころでは…」と恐れおののく声が聞こえてくる。

 チームの正妻・梅野隆太郎捕手(31)も「あれだけのいいバッターをどう抑えていくかというのは楽しみでもあるけど、その結果チームとして痛い目にあうわけにはいかない。記録狙いということもあるし、ここまでは状態的には苦しんでいたみたいだけど、アイツ(村上)も優勝が決まっていい意味で吹っ切れているかもしれない。しっかり対策をしていかないと」と表情を引き締める。

 ちなみに現・NPBシーズン最多本塁打記録(60本塁打)保持者のバレンティン(ヤクルト)が56号アーチをマークした相手は阪神…。勝敗にかかわるメモリアル弾献上の再現だけは何とか避けたいところだが――。