10月20日に開催される今年のドラフト会議まで1か月を切った。下馬評では俊足巧打の二刀流・矢沢宏太投手(日体大)、即戦力スラッガー・蛭間拓哉外野手(早大)、高校ナンバーワンスラッガー・浅野翔吾外野手(高松商)の3人に指名が集まりそうだ。

 これにチーム事情によって大学152キロ左腕・曽谷龍平投手(白鷗大)、高校ナンバーワン捕手・松尾汐恩捕手(大阪桐蔭)、即戦力の社会人右腕・益田武尚投手(東京ガス)らが1位に名を連ねる展開が予想されている。

 しかし、現場のスカウトが総じて口にするのが「本当に今年も本物の1位候補がいない」という人材不足の深刻さだ。

 各球団とも全国の上位候補を再集計し、なんとか1位候補12人のリストアップをスカウト、編成会議で行ってはいるものの「本当の1位」に値する選手は近年「半分いるかいないかだけど今年は本当にいない」(某球団スカウト)と声のトーンを落とすほどだという。

 それゆえ矢沢、蛭間、浅野に指名が集中しそうなところだが、ある球団の編成担当は「外れた場合のリスクが大き過ぎる。今年は人気どころは競合しても2、3球団じゃないか。それぞれのチーム事情に合わせて無難な単独指名が増えると思う」と予想している。

 その反面、1位の人材がこれだけ枯渇しているドラフトだからこそ、2位以下でスカウトの眼力が試される明暗の分かれやすいドラフトともいえそうだ。