〝村神様〟の3冠王を阻止するのはこの男しかいない。中日は21日のヤクルト戦(バンテリン)に2―6で逆転負け。最下位脱出どころか、3位の巨人と5ゲーム差に広がり、逆転CS進出も厳しくなった。そんな中で期待がかかるのが、リーグ2位の打率をマークする大島洋平外野手(36)による逆転首位打者だ。

 日本選手最多の56号本塁打に王手をかけ、令和初の3冠王へばく進中の村上宗隆内野手(22)は3打数1安打2四球で打率3割3分は試合前と変わらず。一方の大島は4打数2安打で打率3割1分8厘と2厘アップさせた。残り9試合で厳しい状況に変わりないが、村上は52号を放った6日の阪神戦まで3割4分1厘だった打率が2週間ほどで1分1厘も下落している。逆転も夢物語ではない。

 今季の大島は死球による故障や新型コロナ感染の影響で1か月以上も離脱した。チーム関係者は「村上よりも100打席以上も少ない分、打率が上がりやすい。大島には何としても村上の3冠王を阻止してチームに少しでも明るい話題を提供してほしい。ヤクルト戦はあと1試合(22日神宮)しかないが、今年の大島は神宮で6打数6安打の固め打ちをしているし、まだ諦めるには早い。村上の本塁打は怖いが、四球で歩かせると打率は下がらないので、やっぱり対戦する投手は全部勝負してほしい。苦労人の大島に初の首位打者を取らせてあげたい」と熱望している。

 大島は6回の第3打席で11年連続の規定打席に到達した。立浪監督は13年目のベテランを「自分でしっかり調整して結果も出し続けないとなかなかそういう記録は達成できない。今年はコロナとか死球とか故障もあったが、体が強いことと、そのための努力を惜しまずにやっていることが11年連続につながっていると思う」と目を細める。

 さらに首位打者争いについても「チャンスは毎年あるわけじゃない。打率だけは固め打ちと(相手の)4打数とか5打数無安打で差は縮まる。チャンスがある限り、チャレンジしていけばいい」などとゲキを飛ばした。

 2―4の7回から4番手で登板した根尾は村上と真っ向を勝負して149キロ直球で見逃し三振に仕留めた。大島が首位打者になるためには歩かせず、村上と勝負して抑える投手陣の援護も必要となりそうだ。