日本ハム・加藤貴之投手(30)の評価が、うなぎのぼりとなっている。

 プロ7年目左腕は今季21試合の登板で、勝敗こそ7勝7敗も防御率はリーグ2位の2・00。19日のロッテ戦(札幌ドーム)では今季2度目の完封勝利を飾るなど、抜群の安定感を誇っている。

 制球力と小気味いいテンポはシーズン終盤になっても健在で、今季の与四死球は計139回2/3を投げて、わずかに「10」しかない。1試合平均で1個あるかないかだ。

 そんな加藤は順調に行けば来季早々に国内FA権を取得するだけでなく、来春開催予定のWBC日本代表に選出される可能性も浮上している。

 現在30歳とはいえ、無駄なボール球を一切投げず「カドックス」の異名を持つ省エネ技巧派左腕は、どの球団も喉から手が出るほど欲しいところ。WBCの舞台で好投すれば、米球界も放ってはおかないだろう。

 19日の試合を視察した侍ジャパンの栗山監督も「本当に(投球内容が)良かったよね。そういう感じしかない」と絶賛。「(中継ぎを含め)いろんな役割ができる点で(日本代表の)候補に入ってくる」と言えば、新庄監督も「加藤君だけかな。俺が言ってないのは。『バッターのタイミングを外す投球を練習してほしい』というのを。(相手打者の)打球は詰まるし、左バッターはセカンドゴロばかりだから」と賛辞を並べた。

 その上でWBC出場についても「もし栗山さんが加藤君を使いたいというのであれば全然、(出場は)もちろんですって言う」と、要請があれば日本代表に送り出す姿勢を明かした。

 今季の規定投球回数到達までは、残り4回弱。「もう1試合あるので。しっかり調整してイニング関係なくしっかり投げたいと思います」と話す加藤が、次戦も好投すれば評価がさらに高まるのは確実だ。

 球団は今オフ、先を見据えた複数年契約を用意した方が得策かもしれない。