阪神は19日のヤクルト戦(甲子園)が台風のため中止となり、投手・野手に分かれて全体練習。野手の練習開始前には、井上一樹ヘッドコーチ(51)がナインに「喝」を入れる一幕があった。

 前日18日のヤクルト戦(甲子園)では、球団ワーストを更新する今季26度目の零封負け。同ヘッドは報道陣に「ピッチャーが頑張っているけど、点数を取ってあげられない。26度回目の完封負けが現実的にアレだし、野手にも話をした」と切り出し、練習前の訓示をこう明かした。

「(残り)6試合、何とかしないといけないという〝もがき〟をしようと。もがいて、もがいて、準備をして、その上でアカンかったらしょうがないと諦めがつくかもしれないけど、それもなく流れのままに、流されたままに終わるのだけはやめようよと」。

 セ3位とCS進出圏内ではあるが(19日現在)、広島には同率で並ばれている。仮に全日程終了時点で同率だった場合は、直接対決ですでに広島に負け越しが決定しているため、阪神はCS進出を逃す形となる。

 井上ヘッドは今季開幕17戦でわずか1勝と史上最低勝率にまで落ち込んだことを持ち出し「少しでも長く野球をやりたいし、終わりよければ…という形に持っていくしかない。(勝率)6分3厘と叩かれたことを思えば、みんな頑張ってきたけど、昨日も(観衆は4万2614人と)満員で注目していることだけは、みんな頑張る糧になるでしょと」。

 指揮官である矢野燿大監督(53)は、すでに今季限りでの退任を表明済み。ラスト6試合は、4年に渡り続いてきた矢野政権が「次」に進むか、はたまた「ジ・エンド」かの〝瀬戸際〟の攻防となる。それだけに終盤も低調な状態が続く野手陣に、あらためて奮起を促していた。