〝村神様フィーバー〟の恩恵にあずかった。中日は16日のヤクルト戦(バンテリン)に8―0で勝ち、2連勝を飾った。注目された日本選手最多タイの今季55号本塁打をマークする村上宗隆内野手(22)を、3打数無安打1四球に封じて完勝。最下位ながら首位・ヤクルトに13勝9敗と、2年ぶりのカード勝ち越しを決めた立浪竜は今後に向けてすっかり自信を深めている。
日本選手単独1位となるシーズン56本塁打を狙う「村上見たさ」もあってか、バンテリンドームには3万0063人の観衆が詰めかけた。今季は平日で3万人を超えたのは初。報道陣も偉業達成に備え、通常以上の人員が集結してヒートアップした。
先発・大野雄大(33)は7回1安打無失点、7奪三振の好投で7勝目(8敗)を挙げた。試合前まで30打数10安打で打率3割3分3厘、3本塁打とカモにされていた村上をこの日は空振り三振、二ゴロ、一ゴロに抑えてピシャリ。2日のヤクルト戦(神宮)では村上に50号3ランを被弾するなど5回4失点で黒星を喫していたが、このカード今季初勝利をマークし、竜のエースの意地を見せた。
大野雄は「逃げずに3打席とも四球を出さずに抑えられたのは、自信にしてもいいと思う。ミーティングの成果」と胸を張り、その上で「最下位でも今日みたいにファンの皆さん、多くの方が足を運んでくださったんで。こんな弱いチームを最後まで応援してくれるのはありがたい」と感謝の言葉も忘れなかった。
エースの投球について立浪監督は「村上選手は怖い打者ではあるが、四球を出さずにうまく攻められた。前回(2日に大野雄から)ホームランを打っているが、そうはずっと好調というのはキープできないし、今日は点差があったから、その分、攻めていけた」と、してやったりの表情を浮かべた。
8点リードの9回からは根尾昂(22)が3番手で登板。先頭・山崎を三ゴロ、代打・宮本を二ゴロに仕留め、二死から村上が打席に入ると、この日、一番の大歓声が沸き起こった。結果はフルカウントから四球を与えたが、続くオスナを二ゴロに打ち取り、ゲームセットとなった。
中日OBから「せっかくの村上との対決だっただけに、歩かせるぐらいなら打たれた方がまだ良かった」との声もあったが、チーム関係者は「村上と直接対決した根尾はもちろん、野手も含めて目の前で村上の打席を見た若手選手にとってもいい経験になる。王さんの記録を抜くようなすごい選手はなかなか出てこない。目に焼きつけておいた方がいい」と指摘。
立浪監督も「今、球界を代表するトップの打者ですから、対戦で何かを感じてもらえればいい。結果、四球になったが、また(無失点で)抑えたことは自信にしてほしい」と根尾の今後の成長を期待していた。












