ついに大混戦から抜け出してマジック11を点灯させた。ソフトバンクが15日の楽天戦(楽天生命)に7―3で快勝。ここにきて大きな5連勝を飾った。藤本監督は「マジックは意識していない。一戦一戦、勝っていくだけです」と気を引き締めた。

 近年パ・リーグにおける幾多の激戦を制してきた常勝軍団の〝Vスイッチ〟がオンになっている。ここに来ての5連勝。首脳陣もこう目を細めている。「ここのところの集中力はすごい。優勝争いをずっと経験しているメンバーが豊富で、ゲームの流れの中でも『ここ』というところでは、みんなでガッとギアを上げていっている。それに尽きるのではないか」(長谷川打撃コーチ)。

 直近まで上位3球団がゲーム差なしに肉薄する歴史的大混戦。1年の結果が残り試合に凝縮される〝極限の戦い〟が繰り広げられており、思わぬミスも上位チームに目立ち始めている。鷹ナインの緊張もピークの状態。「日本シリーズよりも緊張感がある」との声も出ている。経験豊富な今宮でさえも「ガチガチですよ。何回もやっていることですけど、特に今年は3チーム、その下も可能性がある中で最終盤に来ている。なかなかない」と口にする。

 ただ、そんな状況で底力を発揮できるのが強みだ。直近でも一昨季に終盤までゲーム差なしにもつれた展開を制して最終的には独走Vを決めた。シーズン最終戦で優勝を決めた2014年の歓喜を知っているメンバーも残っている。ポストシーズンの試合も16連勝中だ。19号2ランを放った柳田は「大変です。大変ですけど…。(4位に沈んだ)去年は味わえなかった大変さなので感謝しながらやりたい」と力を込めた。

 この日は2年前にくも膜下出血で急逝した川村隆史さん(三軍コンディショニング担当)の命日でもあった。チーム一丸で白星をつかみ取った。