今秋のドラフト会議(10月20日)まで2か月を切った中日が、狙うべき選手は誰なのか。

 21日現在、最下位にあえぐチームで立浪和義監督(53)が来季の補強ポイントの最重要課題としているのが遊撃だ。レギュラーだった京田が打率1割台に低迷し、自慢の守備でも精彩を欠いたため指揮官は「戦う顔をしていない」として三ツ俣や溝脇を起用。三塁手の高橋周に任せたこともあり、後半戦は主に高卒2年目の土田を抜てきしている。

 立浪監督は、固定できていない〝立浪2世〟を発掘するため、すでにアマチュア野球を視察できるスカウト登録済み。いずれも遊撃手の亜大・田中幹也や天理大・友杉篤輝らを上位候補としてピックアップしているとされる。

 しかし、球団スカウト陣の間では今回は投手中心でいくべきだという声が出ている。昨年のドラフトは指名6選手のうち投手は1人のみ。昨季はチーム防御率3・22、478失点といずれも12球団トップを誇っただけに、チーム関係者は「勝ちパターンのロドリゲスやライデル(マルティネス)こそ安定しているけど、先発陣も中継ぎもかなり不安定。できるだけ一人でも多くの投手を取らないとさらに来年はヤバいことになる。ショートは京田の奮起もあるし、来年も土田を起用し続ける手もある。何でもかんでも監督が決めてしまったらスカウトが存在する必要がなくなってしまう…」と困惑している。

 立浪監督は「先も見据えたプランでやっていかないと。ここ数年なかなかうまいこといっていないところがあるので。投手は毎年もちろん、ほしいけど、いろいろ野手との兼ね合いもある。これから毎年、将来性も即戦力もいろいろ含めて全部やっていかないといけない」と自ら球場に足を運んでの〝スカウト業〟にも乗り出す構えだ。

 これまで中日では現場監督の意見を優先させてドラフト会議に臨んできたが、立浪監督とスカウト陣の意見が紛糾しなければいいが…。