【柏原純一「烈眼」】京セラドームで行われた19日のオリックス―日本ハム戦。11本塁打でシーズン前半戦のうちに自己最多を更新した日本ハム・清宮幸太郎に注目したが、4打数無安打。確かに長打はあるが、敵から見れば〝くみしやすい打者〟という印象だ。

 初回二死一、二塁の打席や、3回二死一、二塁の2打席目。いずれもオリックス・山岡に三邪飛に打ち取られた。私にはどちらも「どういう待ち方で相手と対戦し、どう攻略するか」という打席に入るまでのプランニングがまったくできていなかったように映った。

 とくに1打席目。カウント3―1から、ボールからストライクゾーンに入るスライダーを見逃し、フルカウントに。その後も続いたスライダーに打ち取られた。ここは二軍ではなく一軍。打者有利のカウントからでも、気持ちよくスイングさせてくれるようなストライクを取りに来る真っすぐは、まず来ない。場面が先制機であったり、走者が多くいる試合の流れを左右するような場面であれば、なおさらだ。

 ここまでの11本塁打もすべてソロ、得点圏打率が1割6分2厘と低いのは、このあたりが関係している。局面に応じた打席での対応力が、まったくと言っていいほど「ない」のだ。とはいえ「何とか一本立ちを」という首脳陣の期待は伝わるだけに、本人には試合が終わるごとに必ず取り組んでもらいたいことがある。

 それは試合で打っても、打たなくても「自分がどう攻められたのか」という配球を振り返る習慣だ。その積み重ねでしか、配球に対する「読み」の鋭さや正確性などは磨くことはできない。すでに行っているのであれば、なおさら力を入れるべき。日々、この「答え合わせ』を行い、打撃の精度向上を図る。それには、普段から技術指導を行う新庄ビッグボスや稲葉GMなど、打者としての経験値がある人間のサポートも必要だろう。

 打撃結果とは別に、打席での内容の〝進歩〟は要求されて当然。それなくして次の段階には進めない。(野球評論家)