夏連覇を狙った優勝候補が初戦で散った。第104回全国高校野球選手権大会(甲子園)第8日第3試合は智弁和歌山(和歌山)が国学院栃木(栃木)に3―5で競り負けて2回戦敗退。甲子園が騒然とする波乱の一戦となった。
中盤に一時勝ち越しに成功したが、終盤の好機で攻撃陣にあと一本が出なかった。試合後、中谷監督は開口一番「僕の未熟さというか、選手に迷惑をかけてしまった。投手の状態を上げてやれず、攻撃でもここ一番の場面で選手に背負わせてしまった」と猛省。V候補ゆえに相手にマークされ難しい戦いを強いられたが、指揮官は敗戦の責任を一身に受け止めた。
特に中谷監督が悔やんだのは、先発・武元から塩路(ともに3年)への継投タイミング。「昨日まで迷っていた。若干、武元の方がよかった(ので先発で起用した)。後ろを塩路が抑えてくれたらということで判断した」。初戦前日ギリギリまで起用法に頭を悩ませたことを打ち明けた上で、結果的に決勝点を奪われた6回の投手交代を敗因に挙げた。「後手を踏んでしまった。6回を武元でいくか、塩路でいくか迷った」。武元が無死一、三塁のピンチを招き、逆転の2点打を献上。直後に代わった塩路が後続2人をしっかりと抑えただけに、指揮官には後悔の念が残った。
春季近畿大会では選抜王者の大阪桐蔭(大阪)を破るなど実力は折り紙付きだった。「選手の重圧を取り除いてやれなかった僕の経験不足。もっとできたのでは…今になって反省している」と最後まで選手を気遣った中谷監督。大会連覇、さらには大阪桐蔭の一強ストップに燃えた強豪の夏は短かった。












