新型コロナの感染爆発に見舞われた巨人が、2日の阪神戦(東京ドーム)から13日ぶりにリーグ戦を再開することとなった。苦しい船出が想定される中、「リーダー」としての手腕が試されそうなのが、小林誠司捕手(33)だ。攻守にわたる活躍はもちろん、今季からは「副キャプテン」に就任。未曾有の危機でいかにチームを束ねていくのか、注目されている。


 ようやく巨人の後半戦が開幕する。7月下旬からチーム内での感染が爆発的に広がり、1日までに選手や首脳陣ら計84人が陽性判定を受けた。一軍戦に出場可能な支配下選手も半数以上が離脱を余儀なくされ、チーム編成も困難と判断されて球宴前後の6試合が延期となった。

 しかし、隔離期間を終えたナインが徐々に練習を再開。球団は1日に開かれた臨時の12球団代表者会議で「試合挙行に必要な選手数を確保できる見通しが立った。現時点でそろえられる限りのベストメンバーで開催させていただきたい」と報告し、7月20日以来となる公式戦に臨むことが決まった。

 とはいえ、前途は多難だ。コロナの症状の有無によって隔離期間も異なるため、回復具合にも個人差が生まれる。戦列復帰できたメンバーも、ベストコンディションで臨める可能性は極めて低い。そうなると、体調管理への影響が少なかった選手がよりけん引する必要がある。野手の主力級では吉川、ポランコ、ウォーカーも陰性が続いたが、中でも小林にかかる役割は増してくる。

 今季開幕直前に主将の坂本が故障離脱し、小林は原監督から「リーダーシップを強く持っている」と評価されて「副キャプテン」に任命された。エース・菅野や主力の丸と同学年であり、チーム内でも中心的な世代。坂本自身も主将の後継者候補に挙げたこともあった。

 そうして迎えた今季、坂本は開幕後も2度の故障離脱。右ヒザのじん帯を損傷した際は1か月以上もチームを離れ、7月上旬に発症した腰痛の影響で復帰できないまま前半戦を終えた。坂本不在の期間は計2か月もの長期に及び、チームも低迷。その間、球団スタッフからは「苦しい時こそ小林には悪い流れを変えられるように引っ張ってもらいたい。(坂本)勇人だって、主将に就任して何年も優勝できずに苦しんだ。試合に出ることだけが役割じゃない。そういうリーダーとしての役割を期待されたからこその副キャプテン。もうひと皮むけてもらわないといけないから、監督も勇人も名前を出したはず」と注文も飛んでいた。

 試合を再開してもチームは非常時のまま。大黒柱の坂本が復帰しても故障明けの身となる。それだけに小林にはプレーだけでなく、今こそリーダー役としての腕も試される。