全日本プロレスのエース・宮原健斗(33)が、かつての〝聖地〟で雪辱を果たす。

 開幕した真夏の祭典「王道トーナメント」1回戦(7日、後楽園)では、極悪集団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」総帥のTARUと対戦。戦前から「俺に負けたらVMに戻ってこい!」と勧誘を受けていたTARUの凶器攻撃にひるまず、シャットダウンスープレックスホールドで勝利した。

 試合後もVMの諏訪魔から勧誘を受けたが、「入るか、バーカ。なんでいまさらVMに入るんだよ。お前は嫌いだ!」と断固拒否。これで厄介事から解放されたことで「まずは王道トーナメントで優勝して、日本武道館のメインに出るっていうのが僕の今の目標です」と目を光らせた。

 9月18日の日本武道館大会は、団体の「50周年記念大会」として開催される。全盛期には年7大会を開催したこともある〝聖地〟だったが、団体の低迷とともに開催頻度が減り、今回は2004年2月以来、18年7か月ぶりとなる。

 08年デビューの宮原が日本武道館大会に出場するのも、11年8月27日に開催された東日本大震災復興支援チャリティー大会「ALL TOGETHER」以来だ。

 だが、26人参加のバトルロイヤルでの出場だったため「主力選手じゃなかったですし、若手でしたが、武道館大会のメインどころに入り込めていない自分が悔しかったですね。それに触れることすらできていなかったので、屈辱はあります」と振り返る。

 くしくも同大会のメインに3冠ヘビー級王者として出場したのが、現同王者でもある諏訪魔だった。だからこそ、4年ぶりのトーナメント制覇から日本武道館での3冠挑戦は誰にも譲れない。

「僕が武道館のメインに行かなければダメだろ、と思っています。当日までに、昔見ていた人も、今のファンの人も、プロレスを見たこともない人も絡められるような流れをつくっていきたい」。〝満場一致で最高の男〟が目標に向かって一直線だ。