奇跡は起きるか――。2006年以来の現役復帰を目指し、新庄剛志氏(48)が7日に神宮球場で行われた12球団合同トライアウトに参加した。試合形式で4打席に立って3打数1安打1打点1四球で猛アピール。さながら〝新庄劇場〟と化した。今後の注目は夢への扉が開かれるのかについて。現実的に考えればオファーが届く可能性は限りなく低いが、巨人・原辰徳監督(62)から過去に〝直電オファー〟があった仰天事実も判明。まさかまさかの巨人入りもある!?
さすがお祭り男だ。無観客の中で行われたトライアウトで報道陣の視線をクギづけにしたのは、やはり新庄氏だった。日本ハムのユニホーム姿で背番号は「1」。トレードマークの赤いリストバンドも当時のままだ。シート打撃形式の第4打席には無死一、二塁の場面でチェンジアップを左前にはじき返す適時打。3打席目まで快音は聞かれなかったが、そのまま終わる男ではなかった。
各球団のスカウト陣らが目を光らせる中で結果を残した新庄氏は「1年前に『プロ野球選手になる』って言って、正直もう無理なんじゃないかっていう時期もあった。みんなの応援があって今日この場に立てたことが、打席の中で自分に対して感動している」と興奮を抑えきれなかった。
気になるのは新庄氏にオファーが届くかどうかだろう。年齢やブランクなどを加味すれば可能性はゼロに等しい。ただ、ここへきて仰天の〝ホットライン〟の存在が明らかになった。それは巨人を率いる原監督とのつながりだ。新庄氏が現役復帰を決意した後、本人に近い球界関係者にはこんな衝撃事実を打ち明けていた。
「日本球界に戻る時、真っ先に僕に声をかけてくれたのは原さんだったんです。今回も声をかけてくれたら、めっちゃうれしいな」
2003年オフにメッツを離れた新庄氏が最終的に移籍したのは、翌04年から本拠地を北海道に移す日本ハムだった。しかし、その過程で誰よりも早く新庄氏本人に〝直電〟でオファーをかけたのが、当時の原監督だったという。しかし、03年の巨人はリーグ3位に沈んで原監督は辞任。運命のいたずらか、両者がすれ違う形となり、新庄氏の巨人入団は幻に終わった。
原監督の18年越しの思いが衰えたかどうか定かではないものの、もちろん道のりは険しい。現在の球団方針に照らせば、新庄氏の獲得は完全に逆行する。「発掘と育成」を一大テーマとし、今オフは選手個々の将来性や伸びしろの有無を判断し、大幅な血の入れ替えも断行した。そこに来年1月28日で49歳を迎える新庄氏が加わるとは到底考えにくい。
ただ、原監督は編成権を持つ「全権監督」でもある。文字通りの〝鶴のひと声〟で新庄氏が「YG」マークのユニホームに袖を通す日が訪れるのか…。これまで何度も不可能を可能に変え、多くのファンに驚きと感動を届けてきた新庄氏。ひょっとすると、ひょっとするかもしれない。












