【武田修宏の直言!!】新型コロナウイルス禍の中で行われているJリーグだけど、選手の感染で試合が中止になるという事態がまたあったね。細心の注意を払っていても感染してしまうのは仕方のないこと。大事なのはそこから感染が拡大しないようにすることなんだけど、1日に行われたFC東京―鳥栖の試合は多くの疑問が残る開催だった。

 鳥栖の選手が発熱したことが試合直前にわかったにもかかわらず、リーグ側の指示で試合を強行。結果はFC東京が2―3で負けたんだけど、試合後に長谷川健太監督が「濃厚接触者がいるかいないかわからない状態でやらせたくなかった。安心が担保できない中で試合をやらせるのは今後は考えてもらいたい」と会見で訴えた。こういう話はもっと上の人、チェアマンとか社長がするべきで、長谷川監督に言わせてはいけないんだよ。

 実は試合後、私のところに長谷川監督から連絡がきたんだ。「どう思う?」って。清水東高(静岡)の先輩で、私も長谷川監督のことはよく知っているけど、本来ならこんなことを公の場で積極的に言う人ではない。しかも試合で負けているのに。絶対に「負け惜しみ」とか「言い訳」と言われるのはわかっているのに、言わずにはいられなかった。選手を預かる立場の長谷川監督の気持ちは痛いほどわかるよ。

 翌日のJ2大宮―福岡でも、福岡の選手に感染の疑いが高まった(後日MF前寛之が陽性判明)として試合直前に中止になったけど、先月J1名古屋戦が中止になった広島、そして今回のFC東京と同じように、現場のスタッフはかなり混乱したはず。村井チェアマンも一度、こういう現場の話をじっくり聞いて、今後に生かしてほしいね。(元日本代表FW)