J1浦和の新代表取締役社長が、サポーター間で賛否を生んでいる監督問題に言及した。

 同クラブは1日付で代表取締役社長が田口誠氏から清水稔氏(61)に交代。同日、清水社長がさいたま市内で就任会見を行った。

 浦和は6月16日に曺貴裁監督の就任を発表。曺監督は2021年当時J2所属だった京都をJ1に昇格させ、25年にはクラブ歴代最高のJ1・3位に導くなど、その手腕に期待がかかる。一方で、当時J1所属の湘南を率いていた19年にパワハラで処分を受けており、一部のサポーターからは就任に否定的な声が上がっている。

 清水社長は曺監督を選んだ理由を「チームコンセプトである『縦に速い攻撃的なサッカー』を実現するため」と説明。「非常に情熱的で、浦和レッズにはそういった思いがなくてはならない。チームを強くしてくれるのは彼しかいないと判断した」と経緯を明かした。

 懸念されるハラスメント問題に対しては「(パワハラが)決してないだろうとせず、クラブがしっかりと管理していく」と断言。「日ごろからハラスメントの防止には取り組んでおり、通報システムもある。また、昨年から経営陣が週に1回現場と話す機会を設けている。そこに曺監督にも参加してもらい、コミュニケーションを取りながら我々自身が管理する体制を欠かさずにやっていく」と具体的な防止策を強調した。

 そのうえで、反発する声もある現状について「ファン・サポーターの皆様にいろいろな意見があることは受け止めている」とコメント。「サポーターの皆様が分裂しているとは感じていないが、クラブとしての説明責任や、理解をいただくためのプロセスがこれまで欠けていた」と反省を口にする。

 今後は「コロナ禍以前に行っていた『語る会』など、意見交換の場を作る仕掛けをしていきたい。クラブの考えを示し、皆さんの意見を聞きながら共に一つになっていく」と対応を明かした。

 新社長は就任にあたり「一体感の構築」を方針の一つに掲げており、「十分な信頼をいただけていない状況にあると感じる。建設的な対話の場を設け、皆様と正面から向き合いながら進むことを約束する」と力強く語った。