サッカー北中米W杯で1次リーグ敗退を喫し韓国代表監督を辞任した洪明甫(ホン・ミョンボ)氏に、Jリーグから〝ラブコール〟が送られている。

 今大会から出場国が48に拡大され、決勝トーナメント進出も以前までの出場国数である32に増加しながら、1勝2敗と低迷して1次リーグ敗退を喫したことで、韓国では国民の怒りが大爆発。中でも洪監督に対しては批判がエスカレートしており、誹謗中傷に加え襲撃予告まで飛び出す事態に発展。30日の帰国時には、仁川国際空港で警察が安全確保のため厳戒態勢でガードするなど騒然となった。

 李在明大統領が自身のSNSで「無能な人を指揮官に選べば、結果は火を見るより明らかだ」と洪監督を名指しで批判。辞任を表明したものの、洪監督を「国民の敵」と表現する韓国メディアもあるほど事態は過熱している。

 もはや韓国で普通の生活を送ることも難しいが、そうした状況を受けてJクラブ関係者からはこんな声も出ている。「洪さんは人間性が素晴らしく、親日家でもある。もちろん指導者としても一流なので、日本で仕事をしたほうがいいのではないか。欲しがるクラブはいくらでもある。こうなると、もう韓国で仕事をするのは難しいだろうし」と熱視線が注がれている。

ともにU-22のコーチ時代、井原正巳氏(左)に声をかける洪明甫氏(2007年)
ともにU-22のコーチ時代、井原正巳氏(左)に声をかける洪明甫氏(2007年)

 洪氏は韓国のレジェンドであると同時に、現役時代はJリーグの平塚(現湘南)や柏でも活躍して日本でも多くのファンやサポーターから人気を獲得。柏時代には、当時の西野朗監督がそのリーダーシップにほれ込み、主将に任命したほどだ。

 今でも洪氏と良好な関係にあるJリーグ関係者は多く、韓国で針のむしろとなっている今こそ、日本に招聘すべきとの機運が出てきているのだ。

 日本で〝洪監督〟が再起を図ることはあるのか、注目が集まる。