サッカーの日本代表は北中米W杯決勝トーナメント1回戦ブラジル戦(米国・ヒューストン)で1―2と逆転負けを喫し、32強で無念の敗退となった。試合の行方を左右する〝世紀の大誤審〟が話題となっているイタリアのマウリツィオ・マリアーニ主審の起用は〝超異例〟の措置だったとの指摘が出ている。

 森保ジャパンにとっては悔やんでも悔やみきれない誤審となった。

 日本は1―0で迎えた後半11分に同点を許したが、問題はその直前の場面。カウンターから左サイドのMF中村敬斗(スタッド・ランス)が中央へ折り返すと、これがDFダニーロの頭に当たって明らかに弾道が変わってラインを割った。もちろんCK…のはずが、なんと判定はゴールキック。あまりにも理不尽な判定に、NHK・BSで解説を務めたMF本田圭佑(ジュロン)も思わず「審判、貸しやぞ!」と怒りをあらわにするほどだったが、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)で確認する対象のプレーでもなく、そのままプレーは再開。するとブラジルはその流れから、直後に値千金の同点ゴールを決めた。

 SNS上では世紀の大誤審への不満が爆発する中、イタリア人のマリアーニ主審が同郷のレジェンド的名将であるカルロ・アンチェロッティ監督に忖度したとの指摘も上がっている。

試合前、ブラジルのアンチェロッティ監督(中)と握手を交わすマリアーニ主審(ロイター)
試合前、ブラジルのアンチェロッティ監督(中)と握手を交わすマリアーニ主審(ロイター)

 たしかに国籍の関係から不公平な審判の割り当てだった間は否めないが、通常では考えられない起用だったことが明らかになった。

 エクアドル放送局「ゴルスポーツラジオ」は「データ ブラジル―日本 ワールドカップの歴史上初めて、決勝トーナメントの試合で主審と監督が同じ国籍となった。マウリツィオ・マリアーニが、カルロ・アンチェロッティ率いるブラジル代表の試合を主審を務める」と指摘。一発勝負でわずかな判定のぶれが試合を左右する決勝トーナメントの大舞台では、試合をさばく主審と利害関係にあたる両チームの監督の国籍は異なるように配置されてきたが、なぜか今回は極めて異例の主審―監督の〝イタリアホットライン〟という格好となってしまったのだ。

 日本を敗退に追い込んだ〝世紀の大誤審〟は、まだまだ議論を呼びそうだ。