北中米W杯決勝トーナメント1回戦日本―ブラジル戦(29日=日本時間30日、米国・ヒューストン)で、日本代表FW塩貝健人(21=ボルフスブルク)がFWマテウス・クーニャ(マンチェスター・ユナイテッド)から挑発行為を受けた騒動が波紋を広げている。

 塩貝はブラジル戦前に「昔は強かったけど、今はどうなんですかね?」「フランスだけ強いイメージがある。あとアルゼンチン。ブラジルは最近あんまり聞かない」などと言及。レジェンドのFWネイマール(サントス)に関しても「昔のネイマールじゃないですか。今は大丈夫だと思う。(日本の)センターバックにいい選手がそろっている」と語った。

 こうした発言がブラジル軽視として大騒動に発展した。クーニャが勝利後、塩貝へ向かって「5回W杯で優勝している! お前はちっぽけだ!」などと挑発した様子をブラジルメディアが一斉に報道。さらに自身のSNSで「彼はブラジルについて、我々が受け入れられないような発言をした。これは敬意の問題だ」と痛烈な言葉を浴びせた。

 しかしそうした挑発は不適切として、今度はクーニャへの批判がブラジルで高まっている。同国紙「Lance!」は「元代表選手がクーニャの日本に対する態度を批判…『恥ずべきことだ』」と報じた。

 ブラジル代表としてW杯メンバーにも入るなど活躍したルイゾン氏は、クーニャの挑発行為について「それは不必要で、少し恥ずかしいことだったと思う」とバッサリ。ブラジル代表のユニホームはそれだけで十分大きいんだから、誰かに答える必要なんてない。答えはフィールド上の選手にすでに示されている。重要なのは6度目のタイトル獲得、トロフィー獲得、次のステージに進むことであって、そこに行って試合に勝ってから戻ってきて答えを出すことではない」と語った。

 さらに「これは感情的な問題になりかねない。例えば、アルゼンチンとの試合を例にとると、アルゼンチンはこういうことをするのが得意で、我々は冷静さを失ってしまう。だから、どんな発言にも重きを置くべきではなく、ピッチ上で対応すべきだ」とクーニャに対して軽はずみな行動は慎むよう求めた。

 今度はクーニャが逆風にさらされつつある。