北中米W杯で1次リーグ敗退を喫して韓国代表監督を辞任した洪明甫(ホン・ミョンボ)氏に対して、2002年日韓W杯で韓国代表の主力として共闘した李天秀(イ・チョンス)氏が猛批判を展開した。

 1勝2敗で1次リーグ敗退を喫したことで、韓国では代表チームに対する国民の怒りが大爆発。洪監督は集中砲火を浴びており、誹謗中傷や襲撃予告、さらには〝出禁運動〟が全国に拡大。ついには李在明大統領が自身のSNSで「無能な人を指揮官に選べば、結果は火を見るより明らかだ」と洪監督を指して批判するなど、韓国メディアからは「国民の敵」とまで称されるほど袋叩きにあっている。

 韓国サッカー界からは、選手として共闘した安貞桓(アン・ジョンファン)氏を始め擁護の声も上がっているが、李氏は日韓W杯を戦った盟友ながら容赦なかった。

盟友のはずが…批判した李天秀氏(ロイター)
盟友のはずが…批判した李天秀氏(ロイター)

 辞任直前に自身のユーチューブチャンネルで、洪監督への批判を展開。その様子を韓国メディア「ベストイレブン」が伝えた。

 まず李氏は「最高の選手と評価されている選手たちを擁しながら、最悪の試合内容になってしまった」として、今回のW杯を「失敗」と断じた。準備不足も指摘し「あれほど多くのスタッフを連れて、多額の資金を投じて行ったのに、選手管理一つできないほどなら、なぜ行っているのか」と痛烈だ。

 さらに「大韓サッカー協会と洪明甫の数人のせいで、4年間待ち望んだW杯で失敗に終わるなんて、理にかなっているのか」と糾弾。「明甫先輩が本当に嫌なのは(監督として)2回のW杯のチャンスを受けたことだ」と洪氏が〝優遇〟されていると切り捨てた。

 戦術も失格のらく印を押し「負けているチームでも勝っているチームでも同じ状況で、選手を交代させただけだ」と試合の流れを読む力がないと批判した。

 動画が上がった時点では退任表明していなかったため、解任を要求しつつ「韓国サッカーのために尽くしてきたこともある。しかし今は、韓国サッカーを台無しにした人物になりつつある。これほど多くのチャンスを与えられた人はいない」と誰もが憧れる代表監督の職に就きながら、代表チームを退化させたと断罪した。

 あまりにもふがいない結果に、相手がかつて共闘した先輩といえど怒りが収まらなかったようだ。