サッカー北中米W杯決勝(19日=日本時間20日、米国・ニューヨーク)でスペインに敗れて準優勝だったアルゼンチンのFWリオネル・メッシ(マイアミ)に対し、元審判員からも疑問の声が上がっている。

 延長の末に1―0でスペインが勝利した一戦は、後半アディショナルタイムにスペインのDFマルク・ククレリャ(チェルシー)がメッシ(マイアミ)に話しかけた際、口元を隠すように見えた場面はあった。今大会からは差別的な発言を防止する目的などで、口元を隠す行為に対して一発退場となるルールが設けられており、メッシはククレリャを見て挙手して審判に抗議を行った。

 アルゼンチンのイレブンはメッシの行動に同調するも、ククレリャは退場にならなかった。メッシには元イングランド代表FWウェイン・ルーニーら元選手から苦言が相次いでいるが、国際サッカー連盟(FIFA)の元審判員キース・ハケット氏も不満を口にした。

 米メディア「フットボール・インサイダー」によると「まず第一にFIFAは、もし誰かが人種差別的な暴言を吐いた場合、その暴言を受けた選手は両腕を上げて頭上で交差させるだけでよいと述べていた。彼(メッシ)の行動はスポーツマンシップに反する行為だと感じる」と指摘。

 さらにアルゼンチンはわずかシュート2本で黒星を喫したことから「この決勝戦では彼(メッシ)は自分のプレーを問い直すべきで、これまでの名声に頼るべきではないという印象を受けた」と言い切った。

 世界を魅了してきたメッシの北中米W杯最終戦は、後味の悪い幕切れとなった。