衝撃デビューだ。フランス1部リールに加入した日本代表FW上田綺世(28)がデビュー戦でいきなり決勝弾をマークした。オランダ1部フェイエノールトから電撃移籍した上田は敵地のトゥルーズ戦(3日=日本時間4日)で途中出場し、デビューを果たすと、後半28分に頭で押し込み、先制点となる初ゴールを記録。1―0の勝利に貢献し、チームを暫定ながら首位浮上に導くなど、早くも大きな存在感を示した。

 8月31日に入団したばかりの上田は後半12分にフランス代表FWオリビエ・ジルーに代わってピッチに入り、新天地で欧州5大リーグデビュー。0―0で迎えた28分、左サイドからのクロスにニアサイドに走り込んで合わせ、GKにがセーブされるも弾かれて宙に浮いたこぼれ球に素早く反応。頭でゴールネットを揺らし、先制点となる初ゴールを奪取した。チームはこの1点を守り抜いて勝利。暫定ながらリーグ首位に浮上した。

 昨季オランダ1部リーグで25ゴールを記録し、得点王となった上田は日本代表として臨んだ北中米W杯でも活躍。今夏のステップアップが期待される中、移籍金1500万ユーロ(約27億2000万円)で名門リールに電撃加入を果たした。そのデビュー戦で途中出場ながらいきなり結果を出し、今季フェイエノールト時代の3試合連続ゴールと合わせると4試合連続と大きなインパクトを残す最高の船出となった。

 フランスメディア「FOOTMERCATO」は「英雄的な活躍を見せた」とし「この勝利は途中出場からわずか数分後に唯一のゴールを決めた新加入の日本人選手、上田のおかげといえる」と絶賛し、同国紙「レキップ」は「リールは番狂わせを演じた。途中出場した上田がゴールを決めた」と報道。同国紙「フィガロ」は「上田は好調なスタートを切った。(ダビデ)アンチェロッティ監督にとってジルーに代わる貴重な選択肢となるだろう」と伝えた。同国メディア「LAVOIXDUNORD」は「上田、まるで漫画のよう!」と指摘した。

 次戦は欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ初戦(8日=同9日)でベティス(スペイン)と対戦する。大舞台に向けて、チームを勢いづかせる価値あるゴールとなった。