女子プロレス「スターダム」エース・紫雷イオ(27)が11日“鎖国解禁”を決意した。これまでは団体の方針もあり、ほとんどスターダムマットのみの出場に限られていたが、2018年は男女を問わず積極的に他団体に出撃するという。東京スポーツ新聞社制定「2017年度プロレス大賞」で3年連続女子プロレス大賞を受賞した“天空の逸女”が女子の枠を超え、男子団体までも席巻する。

 この日、都内で行われた会見でイオは、13日の横浜大会で行われるワンダー王座戦の調印式に出席。レイチェル・エラーリング(25=米国)を迎え撃つ4度目の防衛戦に向けて「相手を褒めるのは好きじゃないけどいいものを持っている。気持ちはワクワクだけど、結果と内容は約束します」と、王者として揺るぎない自信を示した。

 しかも、21日の後楽園ホール大会では自身のユニット「クイーンズ・クエスト」を率いて、極悪軍団「大江戸隊」との5対5勝ち抜き戦に臨む。大江戸隊5人が、この試合から復帰する中野たむ(年齢非公表)のトレードマークであるパンダのかぶり物で登場したことを「そういう型破りなことをするのはもともと型を持ち、実績を残している人がやること。コイツらは単なる宴会部長!」と一蹴し、女王の風格を漂わせた。

 女子プロレス大賞3連覇を達成したことで、業界を代表する選手としての責任感は、一段と増した。さらには4日の新日本プロレス東京ドーム大会を観戦し、業界の盟主から刺激も受けた。そのため「今年はスターダムを独走状態に持っていく。それに個人的にやってみたい選手もいるし、オファーをくれれば他団体にも出たい。どこのリングに上がってもお客さんを満足させる自信がある。スターダム以外のリングはチャンスでしかない」という新たな目標が生まれた。

 スターダムは“鬼の商売人”ロッシー小川社長(60)の戦略により、所属選手をほとんど他団体に出場させることはなかった。だが今年のイオ個人は積極的に出撃する方針だ。女子でトップに上り詰めたことで「女子プロレスの誇りは持っているけど、女子の閉鎖的な空間をブチ壊したい」と男子を含めた全レスラーの枠で勝負する考えなのだ。

 男勝りの意気込みを語り続けたが、なぜか最後は「強いより、かわいいのほうが男性受けがいいですかね!? やっぱり今年はぶりっ子しようかな。声も1オクターブ高くして。ラララ~」と乙女の表情を見せながら、イオの目は笑っていなかった。