急がば回れということか。中日・立浪和義監督(52)が悩める根尾昂内野手(21)に助け船を出した。7日にナゴヤ球場で行われた全体練習では指揮官が直々に約40分の個別指導。「そう焦らんでいいですよ、根尾は。それより今しっかり形をつくらないと。ちゃんとした形になったら結果は出ますよ」と早急には結果を求めない方針を明らかにした。

 根尾はここまでオープン戦4試合に出場して6打数2安打。しかし先発出場はなく、開幕スタメンは右翼が岡林、左翼はルーキーの鵜飼や阿部らが有力視されている状況だ。根尾はプロ3年間でまだ結果が出ていないだけに今年が勝負の年とも言われているが、指揮官は「4年目だと言われるけど焦らず、今はしっかり形を作る。まだ21歳です」と長い目で見ていくつもりでいる。

 この方針にはOBや関係者も大賛成だ。星野監督時代をよく知るOBの一人は「(内野守備走塁コーチの)荒木なんて高校卒業して最初の5年間でヒット15本しか打ってない。それでも(通算)2000本打った。今は鵜飼が注目されているけど、アマチュアの中のお山の大将で心に余裕がある状態で成長できた。根尾は1年目から京田と比較され、常に期待と注目が集まる中でプレーしている。今は結果にこだわらず落ち着いて形を作ればいい」と指摘。球団内にも「森野打撃コーチも高橋周もレギュラーになるまでかなりの年数がかかっている。根尾も焦る必要はない」という意見はある。

 確かに中日の高卒野手では荒木コーチと高橋周が7年目、森野コーチは10年目で初めて規定打席に到達している。「(立浪監督からは)強く打つためにと考えたらバックスイングをしっかり大きくとるという話でした」という根尾だが、結果ばかり追い求めれば、さらに泥沼にはまる危険性もある。今はミスタードラゴンズの教えに全力集中したほうがいいのかもしれない。