まさかの展開だ。ゼロワンで長期欠場中の〝炎の戦士〟こと大谷晋二郎(49)が、世界ヘビー級王座に挑戦することを表明した。

 同団体の21周年記念大会となった6日の東京・後楽園ホール大会で、王者の杉浦貴(51)が菅原拓也(38)を下して防衛に成功すると、大谷がリングに登場。マイクを握り「次は俺だ!」と言い放った。

 しかし、自身は昨年9月の試合中に負傷。「左前腕両骨骨折」で欠場が続いている。そこで杉浦が「誰かと思ったらケガで欠場中の大谷選手じゃないですか」と挑発すると、大谷は「ケガしてても、無謀でも、勝てなくても、勝つんだよ」と返した。

 これに対し、王者は観客に問いかけるように「今、何言ったか分かるか? 勝てなくても勝つってどういうことだよ。意味分かんねえよ」。だが、大谷の表情は真剣そのもの。すると、杉浦は挑戦を受諾し「その代わり体調を万全にして来てほしいね。頼むよ」と言い残してリングを去った。

 その後、大谷は「もしかしたら前代未聞かもしれないけど、いても立ってもいられなかった。気づいたらリングに上がって挑戦表明していた。ある意味本能で動いたのかなって。だから、僕の本当の気持ちなんじゃないですかね。誰が見ても無謀な戦いでも勝つ」とデビュー30周年イヤーに改めてベルト奪取を宣言した。

 気になる腕の状態は「今どれぐらい(回復している)というのは言わないほうがいいかな」と明言を避けつつ「やると言ったらやる。心のコンディション? そこがリミッターを超えたから勝手にリングに上がったんでしょう。でも、まだ全然ダメで骨もまったくくっついていなくて挑戦表明したとか、そういうことではない。完ぺきとは言わないけど、いくしかないということ」と強調した。

 今後は王座挑戦の前に試合を挟むことになりそうだが、具体的なスケジュールは未定だという。その一方で「最後の最後に勝ってる大谷晋二郎を見せたい。それが両国のリングだったら最高じゃないですか」。20周年&21周年記念大会(4月10日、両国国技館)で大一番が組まれるのか…。