ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、11日にフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(15=ロシア・オリンピック委員会、ROC)の検査結果判明についての見解を発表した。

 昨年12月に採取されたワリエワの検体から禁止薬物トリメタジジンが検出されたが、検体を分析したスウェーデン・ストックホルムの検査所からRUSADAに、その報告が入ったのは7日。結果が出るまで1か月半ほどかかっている上に、検査結果が判明する前に北京五輪の団体に出場し、ROCの金メダルに貢献しており、意図的に遅らせたとの指摘もあった。しかしRUSADAは「新型コロナウイルス再流行で検査所スタッフの感染が増えた」と説明した。

 またトリメタジジン検出を受けてワリエワは8日に暫定的に資格停止処分を受けたが、選手側からの異議申し立てがあり、9日にRUSADAの規律委員会が処分を解除している。この決定についてRUSADAは「(規律委員会は)独立機関であり、RUSADAが決定に影響を与えることはない」と強調した。

 ただ国際オリンピック委員会(IOC)と世界反ドーピング機関(WADA)は、この決定を不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。北京に設置されたCASの臨時出張所は、できるだけ早く裁定を下したいという。結果次第でワリエワが女子個人戦(15=SP、17日=フリー)に参加できなくなり、ROCが金で日本が3位となった団体の順位が繰り上がる可能性も出てくる。