〝師匠〟も大興奮だ。北京五輪のスキージャンプ男子ノーマルヒル決勝(6日、国家ジャンプセンター)で小林陵侑(25=土屋ホーム)が金メダルを獲得。所属の監督を務める、ソチ五輪ラージヒル銀メダルの〝レジェンド〟こと葛西紀明(49)は「たまってる涙、全部出ましたね。めちゃくちゃうれしいです。こんな立場で生で見ることなんてなかったので、目の前で愛弟子が金を取って本当に幸せですね。うれしいです」と喜びを語った。

 高校卒業後に所属入りした小林陵と、選手として、監督として接してきた。この日は、試技を行わない葛西の〝ルーティン〟を取り入れて王者の称号を手にした。

「トライアルを飛ばない分の集中力がこの2本に出てきたんじゃないかなと思いますし、1本目はほぼ完ぺきなジャンプ。2本目も追い風の中、あそこまで飛距離を伸ばせるのは本当に調子がよかったんだなと感じました」

 ノーマルヒルでは1972年札幌五輪の笠谷幸生以来(当時は70メートル級)、50年ぶりの快挙。葛西は「伝説に残る金メダル」と目を細め、残りのラージヒル、団体、混合団体についても「すべて金メダル、取っちゃうんじゃないかなという期待はありますね」と笑顔で語った。