新日本プロレスのSANADA(34)が異例の呼びかけだ。19日の北海道立総合体育センター北海きたえーる大会でIWGP・USヘビー級王者・棚橋弘至(45)への挑戦を控え、盟友の鷹木信悟(39)にも同王座戦線参入を要請したのだ。米国で設立されたUS王座はコロナ禍の影響もあり日本人対決が続いており、今こそチャンスと主張するが――。
複数名の発熱症状及び濃厚接触疑いが確認されたため3大会を中止、1大会を延期した新日本は、6日の千葉・幕張大会からシリーズを再開。「鹿沼(1月23日)で試合して、次の日に美容室行ってたんですよ。(同25日からの試合のために髪を)染めてるときに『明日から中止』と言われてしまって…」と必要以上に美容室代を浪費してしまったSANADAだが、メインで棚橋との前哨戦に快勝し弾みをつけた。
US王座戦は王者からの指名により決定した。その狙いを「旗揚げ50周年なので、歴史ある試合がしたかったんじゃないですかね。オーソドックスと現代のスタイルを融合させたような試合が」と分析する。
また、新日本管轄のシングル王座でIWGPヘビー級王座以外に挑戦するのは今回が初めてのため「自分、不器用ですから。ただ、今までの固定概念を崩すという意味で、いい機会なんじゃないかと」と目を輝かせた。
米国での展開を見据え2017年に新設されたUS王座は、コロナ禍の影響から日本人対決が続き本来の意義を果たせていない。しかしSANADAの信条は「ピンチはチャンス」。こんな時こそ新たなトレンドが生まれ、時代が切り開かれると確信している。
そのためにもベルト奪取後の型破りな青写真を描いているという。「US」の冠がついていることで同王座の幅が狭まってしまっていると指摘した上で「プロレスに限らず、みんな〝米国かぶれ〟するじゃないですか。逆にUSベルトに和テイストを注入することでパワーアップできるかもしれないし、一番USっぽくない人とやるもの面白いと思うんです。すぐには無理でも、TKG(鷹木)だったり」と熱望した。
神社巡りを趣味に持つなど言動がやたらと日本男児な鷹木は、ある意味でUS王座から最も縁遠い存在。だが昨年度の東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」MVP男の参入となれば王座戦線が活気づくのはもちろん、SANADAとのシングル初対決で注目度が高まることも必至だ。
US王座、そして業界に新時代を到来させるために札幌決戦は負けられない。「あと一つやりたいことがあるんですけど、ベルト取ったらアメ車に乗って写真を撮りたいです」。なぜかそこだけ米国かぶれの極みな目標を口にしたSANADAが、新日本で初のシングルベルトをつかみ取る。












