阪神・藤浪晋太郎投手が5日、春季一軍キャンプ地の沖縄・宜野座で行われた紅白戦に白組の先発投手として登板。2回を投げ、2安打1失点1四球の内容だった。
2回に佐藤輝に先制のソロアーチを浴びたものの、感触は上々とのことで「やりたいことはできた。とにかく力まないことを前提にした。リラックスしてブルペンでやっていることを出せたと思う」と登板後はすがすがしい表情で振り返った。
いつもとは一味違う藤浪を見ることができた一日だった。初回二死無走者の場面でロハスと対峙すると、カウント0―2から緩いカーブを投じ空振り三振に料理。これまで実戦ではあまり使ってこなかった緩い球を駆使し打者を打ち取った。「(カーブは)梅野さんから突然サインが出たんで。ブルペンではずっとカーブはいいですし、ああやって使えると相手の印象に残るし、効果的だと思う。(プロ入り)1、2、3年目はよく投げていたんですが、最近は余裕がなくて投げていなかった」(藤浪)。
常時150キロ台中盤をマークする直球が売りの剛球派右腕だけに、緩急を効果的に使うことができれば配球の幅も広がる。女房役の梅野も「晋太郎といろいろな話をした中で、(打者の)頭になさそうなボールをね。カウント有利だったし『遊んでやろう』という気持ちがいい方向に出た。これに晋太郎が味をしめてやってくれたらという気持ち。いい意味で駆け引き、配球のパターンが増えれば晋太郎のためにもなる」としてやったりの表情を見せた。
完全復活への道程はまだ半ば。だが、実戦の場で〝遊び〟を入れ込む余裕が藤浪に生まれつつある点は興味深い。今季で28歳を迎える右腕。成熟の風味をまといつつある背番号19の変化に今後も注目したい。












