Jリーグは30日、J1鳥栖の金明輝前監督(40)の暴力行為などのパワーハラスメントを認定し、同前監督とクラブに対しての処分を発表した。金前監督に「公式試合への出場の資格停止8試合又は8試合に相当する期間(2022年2月19日~3月26日)の経過」と「けん責」、鳥栖へは「罰金300万円」と「けん責」を科した。

 金前監督は、鳥栖U―18監督時代(2016~18年)から選手、チームスタッフへの暴力行為や暴言を繰り返しており、多数のチーム関係者が深刻な精神的なダメージを受けるなどの被害が生じた。

 鳥栖も同監督によるパワハラの十分な調査を行うこともなく、被害を拡大させ、足払い事件(21年6月26日、トップチームの練習中に金前監督が選手を手で押さえながら足払いをして転倒させた)の報道により社会的非難を受け得る状況を招いた責任を指摘された。

 クラブから3試合の指揮資格停止処分を科された足払い事件のほか、同前監督は選手への平手打ちや胸ぐらをつかむ行為や複数の暴言があった。また鳥栖U―18監督時には、高校生に対しても暴言、暴力に及んでいた。

 24日には、東京Vの永井秀樹前監督のパワハラによる処分が発表されたばかり。改めて指導者によるパワハラ根絶が難しいと印象を与える形となってしまった。