現役最年長のキャリアはダテではない。中日・福留孝介外野手(44)が後輩野手から絶大な支持を受けている。
阪神から14年ぶりに古巣復帰した今季はスタメン出場こそ43試合にとどまったものの、代打の切り札としても48試合に出場。計91試合で打率は2割1分8厘と振るわなかったが、4本塁打、18打点、決勝打5本と随所で勝負強さを発揮した。
チームへの貢献はバットだけではない。ベンチにいながら相手バッテリーの配球をズバズバと的中させる“予言者”ぶりで若手野手を何度となく驚かせているという。今季途中にロッテからトレードで加入した加藤翔は「なるべく試合中は福留さんの近くへ座るようにして聞き耳を立てていました。ボソッと配球を言ったりするんですが、それがほぼ当たる」と証言する。
京田が9月10日の巨人戦で自身初の1試合2本塁打することができたのも福留のおかげだったようだ。相手先発の高橋から先頭打者アーチを放ちながら2打席目は見逃し三振。そこで「次はどうしたらいいですか?」と相談し、アドバイス通りにしたところ打球は右翼席に一直線。京田は「やばいです。福留さんにゴマをすっているわけではないが、すごいです」と興奮を隠せなかった。
来季はPL学園の先輩でもある立浪新監督が指揮を執ることから、福留には若手選手とのパイプ役としても期待される。配球予想ばかりでなく、経験に則した野球談議も若手には好評だ。来年4月で45歳の大ベテランは「この年になって野球をやらせてもらえることに感謝したい。一回りも二回りも年齢の離れた若い選手たちと同じグラウンドで競争できるのも楽しみ」と言う。
来季はベンチ内で福留の隣が争奪戦となるかもしれない。












