目指す高みへ苦手克服にも着手する。昨年の新人王で今季は8勝7敗、防御率2・98で2年連続の2桁勝利を逃した広島・森下暢仁投手(24)が9日に契約交渉を行い、3200万円増の年俸7500万円で更改した。「試合をつくることが1年間通してできた。そういうところを一番評価してもらった」と提示額には満足だったが「今年はチームに貯金をつくることができなかったのが、自分の中のダメだったなという反省点」と厳しい表情も見せた。

 今夏の東京五輪に侍ジャパンの一員として出場し、米国との決勝では5回無失点の好投で金メダル獲得に貢献。「トップの選手と野球をすることができたので、自分もそういう選手になりたい」との思いも強くなったという。

 五輪をきっかけに親しくなったオリックスの山本由伸投手(23)が18勝5敗、防御率1・39の好成績で沢村賞に選出されたことで「どんどん並んでいけるような選手になっていきたい」と意気込む。そのための第一歩として「力をつけることで球の力が強くなるんじゃないかという思いが出てきた」との考えから、これまで苦手にしていたウエートトレーニングにも取り組むという。

 沢村賞の選考委員会終了後には選考委員の平松政次氏から近い将来の受賞候補として名前を挙げてもらった。森下は「沢村賞はもちろん取りたいタイトル。そういう高いレベルで争いたいと思っているので(広島の)チーム内でも抜けた成績を残したいなと思う」と早くも目を輝かせている。

=金額は推定=