【石原結實 病気を吹き飛ばす食図鑑】地中海沿岸原産のセリ科の植物。

 俗に「ハーブ」として用いられる植物のほとんどが「セリ科」か「シソ科」に属している。

 セロリも、古代ギリシャ時代、胃薬、解熱剤、催淫剤、利尿剤…等々、万能薬として用いられていた。医聖・ヒポクラテスも「神経が疲れたらセロリを薬とせよ」と喝破しているが、香りの成分「アピイン」に鎮静効果がある。

 他に、含有成分の「ピラジン」は「血栓を溶かして、血液をサラサラにする効果がある」ので、脳血栓、心筋梗塞、下肢静脈瘤、痔…等々の予防・改善に効果がある。

「バイアグラ」はペニスへの血行をよくして勃起を促す、精力の低下した男性にとっての救世主である。

 フランスには「男に対するセロリの効き目を知ったなら、女はセロリを探してパリからローマまでも行くだろう」「セロリの効き目を一度知ると、男は庭一杯、セロリを植えまくるだろう」という俗言がある。

 これは「ピラジン」による陰茎への血流促進効果によるものと、小生はにらんでいる。

 セロリはビタミンA・B1・B2・Cの他、造血に必要なマグネシウムや鉄を多く含むし、漢方では「血の滞りを改善する」とされているので、美肌作用、貧血、生理不順、更年期障害の改善に役立つ。

 また、含有成分の「メチオニン」は強肝作用がある。

 セロリの葉をスープや煮込み料理、ゆでておひたしにして食べたり、人参・リンゴとともにジュースにして利用するとよい。
 刻んだ葉を湯船に入れて入浴すると、体が温まり、冷え性に効く。

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は「水分の摂りすぎが病気をつくる 日本人が知らない『水毒』の恐怖!」(ビジネス社)。