プエルトリコが劇的なサヨナラ勝ちで連勝を決めた。7日(日本時間8日)のパナマ戦(ヒラム・ビソーン・スタジアム)は劣勢の展開から9回の土壇場で同点に追いつき、延長タイブレークで1点を勝ち越された10回、ドラマが待っていた。無死一、三塁のチャンスからコルテス(アスレチックス)の併殺打の間に三走生還で同点。最後は走者なしからエルナイス(アスレチックス)が左翼席に劇的サヨナラ弾を叩き込み、4―3と接戦を制した。

 ベンチから金髪軍団が飛び出してグラウンドで大騒ぎとなり、エルナイスがもみくちゃにされる中にドジャースのキケ・ヘルナンデス内野手(34=ドジャース)がいた。キケはオフに左肘を手術し、現在は負傷者リストに入ってリハビリ中。しかし、母国の応援のためにドキュメンタリー番組のプロデューサーを務めたばかりか、球団に許可をもらってチームに同行。金髪に変身して初戦からベンチで声援を送り、その様子がたびたびカメラに映し出されていた。

 コロンビアとの初戦勝利後は歓喜のグラウンドから出場がならなかったメッツ・リンドアとスマホでビデオ通話し、この日も試合中からノリノリでベンチの士気を高めた。WBCに過去2回出場しているキケは米メディア「ドジャースビート」に「WBCはワールドシリーズよりも格上の大会のように感じられる。それは私たちが胸に秘めている思いのおかげかもしれない」と熱い母国愛を語り「プレーのレベルを上げるのはエネルギーとアドレナリンだ」と豪語している。チームにとっては何よりの心強い援軍だろう。