女子ゴルフの今季メジャー最終戦「AIG全英女子オープン」最終日(3日=日本時間4日、英西部ウェールズのロイヤルポースコールGC=パー72)、単独首位で出た山下美夢有(24=花王)が、3バーディー、1ボギーの70で通算11アンダーに伸ばし、米ツアー初優勝をメジャーで飾った。日本勢の制覇は、メジャー昇格後では2019年の渋野日向子(サントリー)以来、6年ぶり2人目の快挙。山下は賞金146万2500ドル(約2億1500万円)を獲得した。
大仕事をやってのけた。大勢のギャラリーが注目する中、最終18番で山下はウイニングパットを冷静に沈めると、涙ぐみながら両手を高々と上げて勝利のガッツポーズ。キャディーと抱き合った後、すぐさま日本勢の選手たちが祝福に駆け寄り、勝利のシャンパンファイトで快挙を喜び合った。そのままシャンパンをひと口飲み、文字通り勝利の美酒に酔いしれた。
日本勢のメジャー制覇は、4月の「シェブロン選手権」を制した西郷真央(島津製作所)に続いて史上6人目(7回目)。表彰式でのインタビューで山下は、前日2日に迎えた24歳の誕生日を祝福されると愛らしい笑顔を見せた。「歴史のある大会でここに立つことができて、とてもうれしい。ここまですごい長かったですけど、たくさんの人に支えてもらいましたし、家族のみんなには一番近くで支えてもらったので、優勝を届けることができて、とてもうれしいです」と目をうるませた。
150センチの小柄な体がひときわ大きく見えた。通算9アンダーの単独首位から出たこの日は、4番でバーディーを奪取。さらに8、9番でも連続でバーディーを奪いスコアを伸ばした。チャーリー・ハル(英国)らが猛追し、一時はハルに1打差にまで迫られた。それでも動じないメンタルで崩れはしない。17番でボギーを叩いたが、ぐっとこらえて18番をパーセーブ。ビッグタイトルをつかんだ。
中継局のインタビューでは、優勝トロフィーの重さを問われると「意外と軽いと思いました」と正直に答えて笑顔。今大会を振り返り、「2日目は伸ばせましたが、3日目でスコアを落としたので悔しい思いはしていたけど、最終日に伸ばすことができてよかったです」と安堵の表情を見せた。
優勝の二文字がちらつく単独首位から出たが「1番ホールからすごい緊張しましたけど、その中でも落ち着いてプレーに集中して、近くで支えてくれたキャディーさんにも感謝しているし、一緒に優勝できてうれしいです」と改めて周囲に感謝。「まだまだこれから、もっともっとレベルアップを目指して頑張りたいと思いますので、応援していただけたらうれしいです」とファンへ成長を誓った。
全英女王の先輩・渋野は自身のインスタグラムを更新。優勝した山下の記事に「さいっっっこうだ。おめでとうございますみゆうさん」と記し祝福した。強い日本女子をけん引するスターがまた一人誕生した。












