F1で今季から導入された新制度「ADUO(追加開発アップグレード機会)」が、アストンマーティンとタッグを組むホンダのみに恩恵を与えることになると他チームが警戒感を高めている。
今季からパワーユニット(PU)開発に適用される新しい制度で、他チームと比較して2~4%以上性能が低いとみなされた場合、PU開発を大きく進めるための措置がさまざまな面で認められる。
ADUOの第1弾が次戦のマイアミ・グランプリ(GP=決勝5月3日、日本時間同4日)で実施される予定の中、フェラーリ専門メディア「スクーデリアファンズ」は「ホンダ限定ブースト構想がフェラーリのパワーユニット規則に関する懸念を引き起こす」と報道。「ADUOシステムを巡る議論は激化しており、この性能支援システムが最終的にホンダ製パワーユニットのみに利益をもたらすのではないかという懸念が高まっている。こうした事態はパドック内部、特にフェラーリ内で緊張を引き起こしており、新レギュレーションが具体化するにつれ、競争秩序への影響が注視されている」とフェラーリを始め他チームが警戒していると指摘した。
現在製造者部門で独走するメルセデスもADUOを注視。「トト・ボルフ代表は、ADUOの枠組みは、業績不振のメーカーが既存のトップメーカーを追い抜くことを許容するのではなく、パフォーマンスの差を縮めるのを支援することに厳密に限定されるべきだと強調した。彼の解釈によれば、この制度の誤った適用は、レース結果と選手権全体の構造の両方に直接的かつ決定的な影響を与える可能性があるという。FIA(国際自動車連盟)が正確かつ透明性をもって対応しなければ、意図せず競争バランスを歪めてしまう可能性があると警告した」とホンダを利する動きとして警戒を強めているという。
「ボルフは、現在のエンジン市場について物議を醸す解釈を提示し、性能面でのギャップを埋めるために明らかに追加的な支援を必要としているメーカーは、議論の中でホンダと特定された1チームのみであると示唆した」とマイアミGP後にアストンマーティン・ホンダが飛躍的に性能をアップさせる可能性を危惧している。
歴史的な低迷を続けるアストンマーティンとホンダにとって新制度が救いの手となるのか。












