米大リーグ・ガーディアンズの救援右腕の〝不死身ぶり〟に驚きの声が集まっている。ガーディアンズは13日(日本時間14日)、敵地マリナーズ戦に2―7で敗戦。2―2で同点の5回、2番手として登板したケード・スミス投手(26)に恐怖が待ち受けていた。

 二死から迎えた6番・テレズが打った106・6マイル(約172キロ)のライナーがスミスの顔面に直撃。帽子が飛び、球場に悲鳴が上がった。記録は投直二塁打となったが、スミスは倒れることもなく何食わぬ表情で帽子を拾いあげ、ベンチから慌てて駆け付けた監督やトレーナーに「大丈夫だ」と続投を志願した。そして次の打者・カンゾーンを154キロの直球で空振り三振に切って捨て、悠然とマウンドを後にした。

 試合後、スミスは「とても幸運だと思っている」と、打球は帽子のツバに触れてから右目上に当たったと告白。ツバがクッションになってくれたおかげで、かすり傷ですんだという。少年野球時代に一塁を守っていた時も同様の体験をしているそうで「野球を始めて以来ずっと、試合前に両親が神様にボールを私の頭や心臓から遠ざけてくれるようにと祈ってくれていたことを覚えています」と両親に感謝した。 

 この〝奇跡〟をMLB公式サイトは「ケード・スミスは時速106・6マイルのカムバックボールを顔面に受けたが、倒れることさえなかった。驚くべきことにスミスは試合に残るよう訴え、見事に勝利を収めた」と驚きをもって報じた。

 スミスはメジャーデビューした昨季、6勝1敗1セーブ18ホールド、防御率1・91の好成績をマークして新人王投票で5位、サイ・ヤング賞投票でも9位に入った期待の新鋭。今季は31試合に救援登板し、2勝2敗3セーブ11ホールド、防御率2・40の成績を残している。